2020年韓日脱核巡礼 第五福竜丸にて

2023年3月10日金曜日

2023年 311声明 補足資料

**読書案内**

◎日本カトリック正義と平和協議会

・リーフレット『「復興」と20ミリシーベルト ともに暮らす家(=地球)を大切にするために』(カトリック中央協議会、2022年8月) 

 *正義と平和協議会事務局でご注文を承ります 

☎︎03-5632-4444 Eメールjccjp@cbcj.catholic.jp

◎日本カトリック司教団

・『すべてのいのちを守るため 教皇フランシスコ 来日講演集』(カトリック中央協議

会、2022年1月)

・『いのちへのまなざし【増補新版】』(カトリック中央協議会、2017年3月)

◎斉藤幸平

・『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(KADOKAWA、2022

 年11月)

◎アンドウミチコ 

・絵本『バチカンへの手紙』 Kindle版(Amazon 、2022年3月)

 https://qr.paps.jp/5sy12

◎関口裕士・著、北海道新聞社・編集

・『北海道新聞が伝える核のごみ 考えるヒント』(北海道新聞社、2021年5月)

◎木村恵、安冨歩 

・絵本『魔法のヤカン』(愛育出版、2021年3月)

◎樋口英明

・『私が原発を止めた理由』(旬報社、2021年3月)

◎小出裕章

・『原発事故は終わっていない』(毎日新聞出版、2021年2月)

◎木村朗、高橋博子

・『核の戦後史–Q&Aで学ぶ原爆・原発・被ばくの真実』(創元社、2016年3月)

◎野村保子・著、小出裕章・監修

・『原発に反対しながら研究をつづける小出裕章さんのおはなし』(クレヨンハウス、

2013年3月)

◎後藤 忍・著、福島大学放射線副読本研究会・監修

・『みんなで学ぶ放射線副読本―科学的・倫理的態度と論理を理解する』(合同出版、

2013年3月)

https://fantasia.adb.fukushima-u.ac.jp/~a067/SRR/FukushimaUniv_RadiationText_2nd_version.pdf

 


 



声明 すべての人が与えられたいのちを十全に生きることができるように 〜3.11 東日本大震災東京電力福島第一原発事故から12年にあたり を発表しました

声明 すべての人が与えられたいのちを十全に生きることができるように

〜3.11 東日本大震災東京電力福島第一原発事故から12年にあたり

  2023年3月11日は、東日本大震災東京電力福島第一原子力発電所事故からちょうど12年目にあたります。原発事故が起こった時、日本に住むほとんどすべての人が、これほど危険な原発はもうやめようと思ったものでした。政府も、可能な限り原発依存度を減らしていこうと言いました。ところが12年経ったいま、日本社会の多くの方が、あの時をすっかり忘れてしまったのではないかと、私たち日本カトリック正義と平和協議会平和のための脱核部会は感じています。私たちは「すべての人が与えられたいのちを十全に生きることができる」*世界の実現を望んでいます。しかし原子力の技術はこれと完全に矛盾する技術であると考えます。

私たちはもう一度、2011年3月11日のあの時のことを皆さんに思い起こしてほしいのです。そして「いのち」を大切にしていくとは、いったいどんなことなのか、改めてご一緒に考えてみたいと思います。

 

原発の危険

1)地震:地震国日本では1000ガル以上の強度の地震がたびたび起きています。しかし原発は、構造上の制約もあり約600~1,000ガル程度の耐震基準しか満たしていません。

2)放射性物質:原子炉内で起きる核分裂によって生み出される放射性物質は生物の細胞やDNAを傷つけ、がんなどの深刻な健康障害を引き起こします。

3)戦争:2022年2月以来、ロシアはウクライナの原発を威嚇的に攻撃しています(威嚇だけでも極めて危険です)。原発は、戦争による武力攻撃については施設設計において想定されていないため、一度戦争状態になれば、お手上げです。

 

福島第一原発事故後

福島第一原発事故では、大量の放射性物質が放出され、広大な土地と海洋を汚染し生態系全体に害を与え、福島県内だけでも16万人以上の人々が、故郷とそれまでの生業を失い、大切な田畑も歴史に育まれた地域社会も壊れてしまいました。政府が発令した「原子力緊急事態宣言」は、12年経った今も解除されていません。ところが現在、政府は「原子力緊急事態宣言」下、一般公衆の被ばく線量限度の20倍にあたる「緊急時」の被ばく線量限度20mSv/年以下になれば、避難の補償を打ち切り、住民の帰還を勧めています。また、発症率100万人中1~2人と言われるまれな病気である小児甲状腺がんが、福島県を中心に多発しています。福島県内で事故当時0歳から18歳だった約38万人中、2022年12月3日の発表で296人に甲状腺がんが確認されています。しかし政府は原発事故との因果関係を否定しています。

 

原発と戦争

2014年、政府は震災と原発事故からの復興事業として、福島・国際研究産業都市構想(イノベーションコースト構想)を立ち上げました。ところがこの構想では、デュアルユース(民生・軍事両用)のためのロボット開発など、近年の経済安全保障と深く関係を持ちながら進められていることが指摘されています。

そもそも原子力発電の技術は、第二次世界大戦の時代に進められた核兵器開発技術を利用して生まれたものでした。実は、日本が原子力発電を導入した理由に、原子力発電技術を「核兵器製造の経済的・技術的ポテンシャル(潜在的可能性)」として保持するためという目的があったことを、原発導入を進めた政治家の発言や外務省文書が明らかにしています。原発と戦争は、つながっているのです。

 

原発回帰

政府は2月10日、ウクライナ戦争や中国との関係悪化を背景にエネルギー自給率を上げるため、気候変動に対応するカーボンニュートラル実現のためなどを理由に、原発の再稼働、運転期間延長、次世代革新炉の開発を盛り込んだ、「GX=グリーントランスフォーメーション実現に向けた基本方針」を閣議決定しました。

しかしながら、原発は戦争による武力攻撃を一切想定しておらず、国際関係の悪化を理由に原発を再稼働するなど最悪の選択という他ありません。気候変動は極めて深刻ですが、そもそも原発は放射能のゴミを作り出し、大量の温排水を海に放出して海水の温度を上昇させ、環境を破壊しているのです。原発は気候変動の解決策にはなりえません。

 

放射性物質も地震も解決できない。それは考えるまでもないほど明らかなことなのに、それを無視するように日本の原発政策は進められてきました。事故後、被害者の方々は本当にたくさんの、大切なものを失ったのに、政府の対応は矛盾に満ちた、無責任とさえ言えるものでした。さらに福島原発事故の悲劇が、復興の名のもと、軍事に利用されようとさえしています。原発の背後に見える戦争との関係を無視はできません。

原発を続けるという選択は、これらを黙認することでもあります。原発は、未来世代に渡さなければならない地球環境(持続可能性)も、少しでも健康的に正直に、自分自身を生きる権利(尊厳)も奪います。「すべての人が与えられたいのちを十全に生きることができる」世界を望むのなら、持続可能性と私たち一人ひとりの尊厳を、決して手放してはならないと、私たちは考えます。

 

*島本 要大司教『いのちのまなざし』(日本カトリック司教団 2001年版 あいさつ)より

 

2023年3月11日

日本カトリック正義と平和協議会

平和のための脱核部会  部会長 光延一郎神父

 


平和のための脱核部会ニュースレター ATOMS FREE FOR PEACE vol.10 を発行しました

 https://www.jccjp.org/wordpress/wp-content/uploads/2023/03/atoms-free-for-peace-vol.10-pages.pdf

P.1 2022年韓日脱核平和巡礼と懇談会総評

 ペク·ジョンヨン パウロ神父(韓国中央協議会生態環境委員会)

P.4 2022年第8回日韓脱核平和巡礼と懇談会「原子力発電は気候危機の解決策ではない!(概要)

P.5 でたらめな公論形成に終始する日本の高レベル核廃棄物管理政策

 高野 聡(原子力資料情報室)

P.13 脱核部会の活動(2021~22)

P.14 祈りは行動である     去来川久代(守護の天使の姉妹修道会)

P.15 部会長から 岸田政権のショック・ドクトリンと凡庸な悪

 光延一郎(平和のための脱核部会部会長、イエズス会)

 




大阪大会 正義と平和全国集会第41回大阪大会(2021年11月22日、23日)分科会10  「人権問題から見た福島第一原発事故 子ども脱被ばく裁判を通して」

 片岡輝美さん講演「私が原発核事故問題に関わり続ける理由ー信仰者の立場から考える」(2021年11月22日)→ https://www.jccjp.org/archives/2272.html


井戸謙一さん講演「 子ども脱被ばく裁判とその争点としての内部被ばく」

(2021年11月22日)→ https://www.jccjp.org/archives/2270.html

2021年6月16日水曜日

平和のための脱核部会 ニュースレターAtoms Free for Peace vol.9 (2021.6.10)

 目次

2 巻頭言 福島原発事故10年目とカトリック教会 部会長 光延一郎神父

5 「宗教者核燃裁判」について 内藤新吾

6 報告 第6回日韓脱核巡礼と懇談会

武藤類子 福島原発事故とオリンピック

10 おしどりマコ・ケン 知ること調べることが社会を作る第一歩

19 イ·サンホン(慶州環境連合局長) マックスター増設の問題点

24 ファン·ブンヒ ナアリの住民の暮らしと安全

26 声明文「東京電力福島第一原発の汚染水を浄化処理した後の放射性

物質トリチウムを含む水の海洋放出に反対します」

28 2020年度活動報告と2021年度行事予定



2021年2月9日火曜日

日韓共同声明「東京電力福島第一原発の汚染水を浄化処理した後の放射性物質トリチウムを含む水の海洋放出に反対します」を発表しました(2021.2.9)

2021年2月9日


内閣総理大臣 菅義偉様

経済産業大臣 梶山弘志様

環境大臣 小泉進次郎様

復興大臣 平沢勝栄様

資源エネルギー庁長官 保坂伸様


韓国カトリック司教協議会 正義平和委員會 

委員長 ペ·ギヒョン(裵其賢) 司教

韓国カトリック司教協議会 生態環境委員會 

委員長 バク·ヒョンドン(朴賢東)Abbot

日本カトリック正義と平和協議会

会長 勝谷太治 司教

日本カトリック正義と平和協議会 平和のための脱核部会

部会長 光延一郎 神父


「東京電力福島第一原発の汚染水を浄化処理した後の放射性物質トリチウムを含む水の海洋放出に反対します」



 東京電力福島第一原発の汚染水を多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System=通称ALPSアルプス)を通して浄化処理した後の、放射性物質トリチウムを含む水(ALPS処理水)について、政府は近く、海洋放出の方針を決定するとのことです。韓国カトリック司教協議会正義平和委員會、韓国カトリック司教協議会生態環境委員會、日本カトリック正義と平和協議会、同平和のための脱核部会は、この措置に反対いたします。

ALPS処理水の海洋放出という措置については、福島県内外の自治体議会、また福島、宮城、茨城の漁業協同組合、および全国漁業協同組合連合会も「漁業者の総意として絶対反対」という立場を明らかにしています。

さらに、韓国済州道知事も海洋放出の準備を直ちに中止するよう求めています。


ALPS処理水の海洋放出については、2020年2月の経済産業省、資源エネルギー庁「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」報告書には、次のことが記されています。

1. ALPS処理水の処分には、技術実績や2次廃棄物、コストなどから、海洋放出がもっとも適当な方法である。

2. ALPS処理では処理できない放射性物質トリチウムは、他の放射性物質に比べ微弱であり、「トリチウムを排出している原子力施設周辺で共通にみられるトリチウムが原因と考えられる影響の例は見つかっていない」。

3. 従来から指摘されている、ALPS処理水7割以上に残るトリチウム以外の放射性核種についても、二次処理をすることで規定値以下に軽減可能である。

4. 懸念される大きな問題は、国内外の「風評」によって「本来安全な食品・商品・土地・企業を人々が危険視する」ことで生じる「経済的打撃」である。


 しかしながら、多くの識者が指摘するように、ALPS処理水7割以上に含まれる放射線核種の二次処理は未だ試験段階にあり、確実な結果を得られていません。また、トリチウムの健康影響については専門家で意見が分かれており、死産、ダウン症の発生、小児白血病などによる幼児期の死亡などとの関係が指摘されています。さらに、ALPS処理水は大型タンク貯留、モルタル固化処分などの方法も考えられ、タンク増設の要地確保には、検討の余地があるため、海洋放出を唯一の方法とすべきではありません*。

 そしていっそう気がかりなのは、政府報告書が人体以外の、海洋生物、海洋の環境に対するALPS処理水の影響について、いっさい触れていないことです。むしろ確実にいえることは、ひとたび海に放出された放射性物質は、もとに戻すことはできない、ということでしょう。


 原発の建設、維持に関しては、これまで地元民と国民が、どれほど偽りの情報によって惑わされ、苦しめられてきたことでしょう。福島第一原発では、2013年夏、300トンの汚染水漏えい事故を起こしながら、当時の安倍晋三首相は、ブエノスアイレスでのIOC総会で「アンダーコントロール」されていると、明らかな虚偽の発言をおこないました。原発事故で生業や生活が失われ、賠償もままならないまま、避難生活を送る人々が、この言葉にどれほどの怒りを覚えたか考えてください。

 東日本震災、東京電力福島第一原発事故から10年目の今、政府はまたしても身体や自然環境への影響の不確かなALPS処理水を海に放出すれば、住民、国民、海でつながる世界の人々に不安と実害を強いることになるでしょう。 


 身体や環境への被害は、起きた時ではすでに遅く、そして私たちには、未来世代に、本当の意味で安全で安心して生きることのできる地球環境を受け渡す責任があるのです。

 カトリック教会の指導者である教皇フランシスコは、世代間正義について、次のように述べています。

「この世界は与えられたものであるゆえに、効率性と生産性をただただ個人の利益のために調整する単なる功利的視点で現実を眺めることは、もはや私たちにはできません。わたしたちがいただいたこの世界は後続世代にも属するものゆえに、世代間の連帯は、任意の選択ではなく、むしろ正義の根本問題なのです」。(教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ』159)


 以上から、韓国カトリック司教協議会正義平和委員會、韓国カトリック司教協議会生態環境委員會、日本カトリック正義と平和協議会、同平和のための脱核部会は、共同で、東京電力福島第一原発の汚染水を浄化処理した後の放射性物質トリチウムを含む水の海洋放出への反対を、ここに表明いたします。


* 原子力市民委員会「声明: 政府は福島第一原発ALPS処理汚染水を海洋放出してはならない 汚染水は陸上で長期にわたる責任ある管理・処分を行うべきである」

http://www.ccnejapan.com/wp-content/uploads/2020/10/20201020_CCNE.pdf

原子力市民委員会「ALPS 処理水取扱いへの見解」

http://www.ccnejapan.com/20191003_CCNE.pdf

原子力資料情報室「福島第一原発のトリチウム汚染水」

https://cnic.jp/files/20140121_Kagaku_201305_Kamisawa.pdf

グリンピースジャパン「東電が汚染水を海に流してはいけない4つの理由」

https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2019/07/23/9618/

印刷用PDF https://www.jccjp.org/wordpress/wp-content/uploads/2021/02/210209-JP21-02%E3%80%80ALPSstatemet.pdf

2020年10月16日金曜日

第6回韓日脱核巡礼と懇談会 韓国側企画開催のおしらせ (2020.10.23-24 公開))


 8月16-17日に開催の予定だった第6回韓日脱核巡礼と懇談会韓国側企画が、ソウル市内でコロナウイルスのクラスターが発生したため、直前に延期が決定されましたが、下記の要領で、開催が決定しました。

10月23日19:30〜21:00

挨拶

イ・ジェドン神父(韓国カトリック教会生態環境委員会総務)

カン・ウイル司教 (韓国カトリック教会生態環境委員会担当司教)

武藤類子さん: 「福島原発事故とオリンピック」

おしどりマコ、ケン 「知って調査をすることが社会を作る第一歩!」


10月24日15:00~17:00

挨拶

イ・ジェドン神父(韓国カトリック教会生態環境委員会総務)

カン・ウイル司教 (韓国カトリック教会生態環境委員会担当司教)


イ·サンホン(慶州環境連合局長): マックスター(乾式貯蔵施設)増設の問題点

ファン·ブンヒ(ナアリ住民、移住対策委): 住民の暮らしと安全


質疑応答と分かち合い



参加をご希望の方は、正義と平和協議会事務局(jccjp@cbcj.catholic.jp)まで、メールにてお申し込みをお願いいたします。

お名前、連絡先明記のこと。

おって、Zoomアカウントをお知らせいたします。(今のところ、日本語への通訳に関しては未定とのことです。)


2020年9月3日木曜日

 2020.8.18韓日脱核巡礼 第五福竜丸ライブの臨場感あふれる写真をごらんください

2020年8月22日土曜日

 第6回韓日脱核巡礼と懇談会(2020.8.17-18)の動画記録を公開しました。残念ながら、韓国側の企画は延期となりましたが、とても有意義な実り豊かな二日間となりました。

ビデオ記録をアップいたしました。

日韓平和のための脱核懇談会・ 脱原発講演会
https://www.youtube.com/watch?v=oeWwM3PPWj4

武藤類子さん講演:「福島原発事故とオリンピック」
https://www.youtube.com/watch?v=Wol8x3PUk3g

光延の話「福島原発事故10年目とカトリック教会」
https://www.youtube.com/watch?v=jj5KRgpRqHA

おしどりマコさん・ケンさんトーク「知ること 調べることが 社会をつくる第1歩」
https://www.youtube.com/watch?v=AWGPoOwveWg

おしどりマコさん・ケンさんと訪ねる第5福竜丸展示館
https://www.youtube.com/watch?v=bF9YEexxe2A

6年間の日韓脱核交流のわたしたちの歩みは、こちらからご覧になれます。https://drive.google.com/file/d/1NGuAgfFhDooa11twJOTuRM16jpnGm5fL/view?usp=sharing

2020年8月4日火曜日

平和のための脱核部会 2020年第6回韓日脱核巡礼と懇談会オンラインを開催いたします(2020.8.17-19 オンライン、月城、釜山、古里、東京 )

第6回韓日脱核交流と懇談会は、新型コロナウイルスの影響で日本側はオンライン参加となりました。

第五福竜丸展示館での企画も、当初みなさまへのご参加をお願いしておりましたが、感染者が急増しておりますので、オンラインでご覧いただく形式に変更いたしました。

詳細をお知らせいたします。
オンラインも公開ではないので、お申し込みの必要があります。お申し込みいただいた方に、後日アクセス方法をお知らせいたします。
お申し込み、よろしくお願いいたします。

2020年第6回韓日脱核巡礼と懇談会 

日本側オンライン企画 
コロナも核も、人間のしわざです!

韓日脱核巡礼と懇談会もついに第6回目を迎えました。今年は新型コロナウイルスの影響で、韓国を訪問することがかないませんので、両国をオンラインでつなぐことにいたしました。核はグローバルな問題です。脱原発は一国だけでは不可能です。国境を超えてつながりましょう。


韓国から中継  

ソウル市内クラスターの発生によって延期となりました。(10月23日、24日に開催決定しました)


日本から中継

8月17日 (月)19:30~21:00
講演1 武藤類子(福島原発告訴団)
 福島原発事故とオリンピック
講演2 光延一郞(脱核部会)
  福島原発事故10年目とカトリック教会


8月18日 (火)11:00~13:00
都立第五福竜丸展示館からライブ中継
出演 おしどりマコ・ケン(脱原発芸人・記者)
市田真理(都立第五福竜丸展示館学芸員)

要申し込み 申込された方に、アクセスの方法をご連絡いたします。
連絡先 日本カトリック正義と平和協議会 担当:昼間
03−5632−4444 hiruma@cbcj.catholic.jp

2020年7月9日木曜日

今こそ原発の廃止を』英語版が、ウエッブ公開されました。

日本カトリック司教団は、原子力発電の撤廃を世界に求め、2020年7月、『今こそ原発の廃止を─日本のカトリック教会の問いかけ』の英訳版PDFファイルを、カトリック中央協議会公式サイト(サイトURLを記入)に公開しました。


 2011年3月11日、日本では東京電力福島第一原子力発電所がメルトダウンを含む過酷事故を起こしました。日本司教団は、完全な解決はほぼ不可能ともいえる深刻な被害状況、子どもたちの間でひろがる健康被害の問題に直面し、原子力発電はただちに廃棄すべきであるとの結論に達し、2016年、『今こそ原発の廃止を─日本のカトリック教会の問いかけ』を日本国内で刊行し、このたび英語版を世界に向けてインターネット公開することにしました。

 東京電力福島第一原子力発電所事故から5年半後の2016年11月、日本カトリック司教団は、原子力発電は撤廃するべきであるとの立場に立ち、各分野の第一線の研究者に協力を求め、福島第一原発事故の被害状況、原発の技術的、社会学的な限界、それらについての倫理学的、神学的な考察をまとめ、『今こそ原発の廃止を─日本のカトリック教会の問いかけ』を国内で刊行しました。
 しかし日本司教団は、原発の過酷事故を起こした日本には、世界に向けてこそ、事故被害の実情を知らせ、脱原発を訴える責任があると考えます。なぜなら原子力発電は、ひとたび過酷事故が起これば、広域に、数世代にわたって環境を破壊し、生命と生活の権利を奪う技術だからです。原子力発電は、教皇フランシスコが回勅『ラウダート・シ』で示す共生社会としての地球像とは本質的にあい入れないのです。
 2019年11月、教皇フランシスコは日本を訪問し、東日本震災と福島第一原発事故の被災者・被害者と出会った経験を通し、帰国の際の機内記者会見の場で、「原子力発電所の原子力災害は、すさまじい大惨事です。にもかかわらず、安全性は確保されていないのです 」と述べました(カトリック中央協議会『すべてのいのちを守るため――教皇フランシスコ訪日講話集』p.96)。それは、本書を国際的に公開したいという私たちの希望を強く後押しすることとなりました。日本司教団は、世界中で、様々な立場から、本書が提起する原子力発電の撤廃について、地球の持続可能性のための重要な課題として議論していただきたいと願っています。


カトリック中央協議会 東京都江東区潮見2-10-10 03-5632-4411 (代表)
General Secretariat of CBCJ 2-10-10 Shiomi Koto-ku, Tokyo 135-8585 JAPAN

問合せ先
日本カトリック正義と平和協議会 
Japan Catholic Council for Justice and Peace
03-5632-4444 jccjp@cbcj.catholic.jp